薬草栽培をビジネスに
ここ数年日本各地で薬草栽培が盛んなようだ。先日鹿児島の発起人の方とお会いする機会があった。田舎に住んでいるとよくわかることだか耕作放棄地の多さには驚かされる。要はその土地を活用し薬草栽培で一気に農地再生に打って出ようということである。昨年だったか三重伊勢?の方とお会いした時も同様の話を伺うことがあった。そちらは既に2年の時間を割いてシャクヤクを製品化されたとの話だった。調べてみると日本各地、細かく地方自治体単位で取り組まれているようで内訳は全量買い取りの契約栽培、植え付けから収穫までのノウハウ伝授、刈り取り専用機械の貸し出し、更に補助金もプラスされるなど至れり尽くせりの内容に読み取れる。原料を国内で安定的に確保したいメーカー、耕作放棄地を減らしたい地方自治体、既存農産物の価格低迷に悩む農業従事者、3者の思惑が一致した形が薬草栽培である。つまり「需要」があるからとビジネスが成り立つということである。
前にも書かせてもらったが刈り取って直ぐ商品になるわけではない。薬草は気候や土壌など環境の影響を受けやすく最大の問題は局方の基準をクリアーできる製品・標準品を栽培できるかである。現在どの程度具体化しているのか大変興味深い話題である。今回いろいろと調べているなかで知りえたことだが9月に「全国薬草シンポジウム」なる大会ここ鹿児島で計画されているようだ。多くの栽培者の方々が集うことになることだろう。
2016年「全国薬草シンポジウムinあいら」
■日時:2016年9月10日(土)〜 9月11日(日)