明治時代に出版された専門書で、病名も西洋医学と東洋医学を羅列して記載されています。婦人病の部分を取り上げてみます。
【婦人諸症トハ・・・婦人生殖器病並ニ産前産後ニ因スル・・・・】婦人病は月経に纏わる病態、妊娠出産、月経が心身の不調を来す何らかの原因
更年期障害 産後うつ マタニティーブルー血の道症
「産後の肥立ち」とは、出産後の女性の心身が妊娠前の状態までに回復することを表す言葉で「産後の肥立ちが悪い」とは回復できない状態、「産後の肥立ちが良い」とは回復した状態、日本人が出産の経験から学んだ知恵であり決して迷信などではありません。
栄養や衛生状態が悪かった時代は「産後の無理は一生祟る(生命を左右しかねない、生涯引きずることになる)」の経験から、日本では「里帰り出産」「床上げ」の習慣が根付いています。
妊娠から出産、育児のスタート、ホルモンバランスの変動、生活環境の変化など「産後の肥立ち」の期間は個人差はあれ心身に不調をきたしやすい様々な変化が幾つもあげられます。
※「産後の肥立ち」=「産褥期」期間は出産後6~8週間、育休 職場復帰は産後8週~医師が認めた場合のみ6週間(法律で規定)
「産褥期」に起こる症状
・後陣痛
・悪露
・傷の痛み
・胸の張り
・貧血
・発熱
↓
【身体の不調】
・子宮復古不全
・膀胱炎
・乳腺炎
【心の不調】
・マタニティーブルー
・産後うつ→※更年期障害でうつ状態が発症しやすくなるとの報告有
「産後の肥立ち良くする」には
出産後
・安静
・バランスの良い食事
・家族の協力
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